2011年06月09日

Ashura U 阿修羅のこころ

画像-0667.jpg

「阿修羅!  おまえは、何時までも、そうしていなさい!」

愛しくてたまらない吾子を想い、困り果てた母親が、子供を突き放す言葉。


それを、聞いた時、幼子は

下くちびるを少し噛み

眉間に縦のしわを寄せ

お母さんに怒られたとき

悪い事をしたと解かったとき

困った自分を、どうしようもなく

お母さんを半分だけ見上げ

残りの半分は、自分の汚れたこころの中を捜している

そんなこころは、みんな持っている

だから、向かって左側の阿修羅は自分の幼い顔


右側の阿修羅さんは思春期

お母さん、解かっているよ

でも、どうしようもないんだよ

この気持ち

解かってよ

自分で考えたことだから

私は、私なんだから

お母さんとは違う私があるんだから

目は少し中に寄り、焦点は近く、遠く

こころの中と現実のはざまを彷徨い

彷徨いながらも、

見えかけた光、見えかけた自分を

見つめようとしている


そして、正面の阿修羅

真っ直ぐに向かう方向を見定め

眉間の迷いは消え、

こころの中深く固まって来たきた確信を見つめ

自分の将来を見据える眼差し


それでも、それでも、

3つの顔、3つのこころは

自分の心の中で、立ち止まる度に、繰り返される



何処から見ても、何時見ても、

自分の心の中の顔


目をくぎ付けにし

問いかけ

反省を呼び起こさせ

目を覚まさせ

こころの内面を素直に見つめさせてくれる

そのような仏像を、

他には知らない


(写真は、阿修羅の絵はがきより)

posted by フェスタマン at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | Diary 日記
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